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2006.02.13

今日はお祖父ちゃんの誕生日。

お祖父ちゃんは私と70歳離れている。
もう10年以上前から「もうすぐ死ぬかもしれないから…」を口癖のように言っているけど
90歳を過ぎても元気。
10歳年下のお祖母ちゃんと喧嘩しながらも仲良く暮らしている。
これからも、ずっと。

そう思っていたのは去年の誕生日まで。
去年の春休みにお祖父ちゃんは癌の手術のために入院した。
幸い、初期の発見だったため命に別状もなく手術も成功し
春休みが終わる前には退院した。

それ以来どことなく、少しずつ弱っていっているような気がして
怖かった。
今まで考えたこともなかった祖父ちゃんの死がリアルに感じられたから。

お祖父ちゃんと一緒にいられる時間はもうあまり長くないかもしれない。

できるだけ遊びに行こうとは思っていても
私は今、地元を離れて大学に通っている。
部活をやっていたし、資格を取ろうと勉強をしていたので
それを言い訳になかなか帰らなかった。
結局、夏休みに何回か遊びに行ったきりで冬休みを迎えた。

正月前に仏壇の掃除をしていると、封筒を見つけた。
中にはたくさんの紙。
お祖父ちゃんの遺書だった。
見てはいけないものを見た気がした。

「もうすぐ死ぬかもしれないから…」
お祖父ちゃんは本気で考えているんだ…。
商業高校を卒業した後就職し、勉強しなおして大学に入った。
戦争に行き、戻ってきてからいくつかの仕事をした。
だからお喋りなお祖父ちゃんは孫に聞かせる話に困らなかった。(同じ話を何度も聞いたりもしたけど)
それらの話は何十年に渡って日記に書き溜められたもので
その日記を元に随筆も書いていた。
地元の文学賞に応募し賞を貰っていて、
87歳の時に長年の夢だった本の出版をした。

私はそんなお祖父ちゃんを尊敬していた。
自慢に思っていた。

たくさん稼いでお祖父ちゃんに廻らない寿司を奢ってあげたい。
そんな事を目標にするくらいお祖父ちゃんの影響力は大きかった。
私が文章を書くのはお祖父ちゃんの影響かもしれない。
このブログも、「日記を書いておくと将来役に立つ」と言われたから書き始めている。
部活を始めたとき、本当は新聞記者になりたかったお祖父ちゃんは喜んでいた。
辞めてがっかりもさせてしまったけど…。


誕生日の今日、久しぶりにお祖父ちゃんに電話を掛けた。
声は正月に会ったときよりもまた少し弱々しくなった気がした。
「お前の声久しぶりに聞いた」と言われて少し涙が出た。
前はこんな事を言う人じゃなかったから。
少し前に書いた手紙の引越し先の住所がペンが細くてよく読めないと謝ってもいた。
私が謝ると、自分が悪いんだとまた謝った。
頑固なお祖父ちゃんはこんなに謝る人ではなかった。
自信までなくしてしまったみたいで悲しかった。
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